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レーザー歯科治療の案内

レーザー歯科治療とは

CO2レーザー機器の外観

レーザーとは、光を増幅して指向性、収束(光の束)の性質をもった波長を一定にできる
電磁波の一つです。その性質をもってレーザーによる歯科治療を行います。
歯科用のレーザーは、ヤグレーザ、半導体レーザー、CO2レーザーなどがあり、
電磁波の性質によって種類が異なっています。
当院では、CO2レーザーを用いています。


レーザー歯科治療の利点

レーザーは工業、建築、宇宙観測、物理・化学、医療など使用されています。
特に、医療関係では、外科、整形外科、美容整形、など多くの分野で利用されています。
当院は非接触型のCo2レーザーを使用しています。
非接触型とは患部に触れないようにし、レーザーを照射します。

Co2レーザーの利点を挙げますと

1、傷口にレーザーを照射すると殺菌と同時に傷の治りが早まる。
2、傷口の出血と歯肉の炎症を抑えることができる。
3、根管内にレーザーを照射することによって慢性病巣の治癒効果が高まる
4、歯牙と歯肉にレーザーを照射すると知覚過敏を抑えることができる。

など様々な場面での治癒効果が期待できます。

レーザー歯科治療の用途

下記の例などが挙げられますが、用途は様々に利用できます。

○硬組織(歯牙)
処置・虫歯予防、歯内療法、、完全埋伏歯の歯肉処置、
歯根端周囲の肉芽除去、嚢胞除去

○軟組織 (歯肉、粘膜)
処置・口内炎、小帯切除、メラニン色素沈着、 黒毛舌、線維腫、
歯肉炎、歯周炎、肉芽除去、歯の形成後の歯肉のマージン処理、
抜歯窩の止血、開口障害での顎関節部の周囲筋肉の緩和

Co2レーザー歯科治療の経過

軟組織では患部が浅い場合は無麻酔で行うことができます。
理論的には、Co2レーザーの到達深度が0.5㎜から1.5㎜と言われていますが、深部では局部麻酔が必要となります。
深部に患部が及んだ場合は、局部麻酔を行い、レーザー照射を少しずつ患部組織を焼灼(レーザー用語では蒸散)し深部に向かって進めていきます。
レーザーによって照射された患部組織はきれいに治癒します。
美容形成外科の分野でも用いられています。


レーザー歯科治療機のモード選択

Co2レーザーの照射モード

照射モードを選択します。

  • 切開モード
  • 組織蒸散回復モード
  • 止血モード
  • 根管処置モード

レーザー歯科治療時の照射イメージ

レーザー照射イメージ

円を描くように回転させながらレーザーを照射します。
治癒までの期間が短く、通常の半分の日数で終了します。


レーザー歯科治療の結果写真

レーザー歯科治療の結果写真

歯と歯の間にレーザーを照射しました。麻酔なしで行うことができます。
既述しましたように、例えば、口内炎では治癒が3週間かかるところ、1~2回の照射で約一週間で治癒します。


麻酔後のレーザー歯科治療の結果

麻酔後のレーザー歯科治療の結果写真

病巣が深部に存在する場合は局所麻酔をしてからレーザーを照射をします。
その後に歯肉を蒸散させてから異物を除去します。出血部は止血モードで照射します。
レーザー照射後の創部は痕が残らずきれいに治癒します。