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笑気吸入鎮静法
笑気吸入鎮静法とは
笑気吸入鎮静法とは歯科治療中に笑気ガスを吸入させて不安感、緊張感を和らげる麻酔方法です。
歯科医院の建物を見ただけで極度の不安に襲われる人もいます。
また、緊張感が強いあまり治療中にあぶら汗をかいたり、唇を触れただけで嘔吐反射がおきたり、歯を削る音、臭いが苦手な人もいます。
そのような歯科治療時の不安感を和らげる麻酔方法が笑気吸入鎮静法です。
リラックスして治療に望みたい方は、ぜひ当院に相談してみてください。
笑気吸入鎮静法が必要な場合
主に以下の方などが挙げられます。
歯科治療に対し恐怖感を抱いている方
過緊張の方
嘔吐反射の強い方
反応が鋭く痛がりの方
笑気吸入鎮静方法
鼻マスクを用います。鼻だけを覆うマスクで口もとはフリーです。鼻マスクにホースを繋げ、そのホースに麻酔器を接続させます。
そして麻酔器から30パーセントの笑気ガスと70パーセントの酸素ガスの混合ガスを流します。
患者はその混合ガスを鼻から吸入させます。
笑気吸入鎮静方法の効果
7分から10分くらい吸入させていると上半身、手足が温かく感じられるようになり、さらに10分過ぎに声が遠くから聞こえてくるようになります。
そして、次第にうとうとしてきます。ボーっとしてくるとでも言いましょうか、その結果として、歯科治療に対して恐怖感が薄らいできます。
嘔吐反射も緩和されます。痛み対する感覚は鈍くなりますが、痛みを伴う処置は局所麻酔が必要です。局所麻酔時の痛みも軽減できます。
吸入中は意識があり、寝てしまうようなことはありません。
笑気吸入鎮静方法の覚醒(覚まし方)
治療終了時に笑気ガスを切ります。
酸素ガスは2分~3分そのまま流しておきます。
そうするとボーとしていた状態からみるみるうちに覚めてきます。
通常の状態に戻った時点で酸素を切って終了となります。
安全を考えて10分位治療台に座ったままにします。
笑気吸入鎮静方法が行えない人
耳鼻科系疾患、脳疾患(脳室系の疾患)腸系統の疾患など体の部分で内腔の圧を高めると身体上不利になる疾患です。
この件に関しては問診で聞きます。
笑気吸入鎮静法と社会環境
笑気吸入鎮静法は吸入ガスとして亜酸化窒素ガスを用いています。
医療用としては有用ですが、近年、この窒素ガスが大気汚染に影響しているのではないかという声も上がっています。
社会環境から見ると微量ですが、その声を無視することもできず、付属の大学病院、その関連病院、公的な病院、個人の病院でも亜酸化窒素をできるだけ使用を控えるところもあります。
窒素ガスは主に麻酔科、循環器科、産科、歯科で使用されています。
麻酔を覚醒(麻酔からさめること)させる場合、酸素を吸入させればそのガスが肺で洗い流されるのですぐに覚醒が可能で手術時間の短縮となり、患者にとってはとても有用な麻酔方法です。
歯科医院の建物を見ただけで極度の不安に襲われる人もいます。
また、緊張感が強いあまり治療中にあぶら汗をかいたり、唇を触れただけで嘔吐反射がおきたり、歯を削る音、臭いが苦手な人もいます。
そのような歯科治療時の不安感を和らげる麻酔方法が笑気吸入鎮静法です。
リラックスして治療に望みたい方は、ぜひ当院に相談してみてください。